エリーザベト・レオンスカヤの生演奏

2018.06.19 23:05|聴く
3年前にTVで偶然その演奏を聴いて以来
1度は生で演奏を聴いてみたいと待ち焦がれていたピアニストさんがいました。

そのピアニスト、エリーザベト・レオンスカヤが、
ついについに来日してくれました!!

上野の春祭(東京・春・音楽祭)にて、6日間にもわたるシューベルト・チクルスです。
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初めて聴いたときの演目は室内楽だったのですが
艶やかで丸みがあり、でもキレも重量感もあるという
うまく説明できない(笑)とにかく魅力的なピアノの音色が忘れられず、
CDやYouTubeで聴きまくりました。

レオンスカヤはリヒテルとよく共演していたと後から知り
長年かけて師匠に育てられた?自分の耳に驚いたりして。

憧れのピアニストが、大好きな東京文化会館小ホールで弾くということで
通して全公演聴きたいくらいだけど、時間も予算も許さず
迷いに迷った末、6日目の最終公演のチケットを買いました。

2018.4.14
 ピアノ・ソナタ 第11番 へ短調 D625
 幻想曲 ハ長調 D760 《さすらい人幻想曲》
 ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960

批評なんて出来るわけもないので割愛しますが
ひとつだけ感想を書くとすると
20世紀の巨匠の演奏はアナログ録音で残っていることが多く
だから角のない、どこか丸みがある音に聞こえるのかと思いきや
直接聞いてもそうだった!!ということです。

柔らかい、というわけでもないんです。
重い音は重いし、迫力ある音も、華のある音も出ている。
でも音の粒が鋭角じゃないというか・・・
1つ1つが丁寧で品のある音色でした。

ううー、どうしたらあんな音が出せるのか。あこがれます

6日間、引き続けたあとだというのに
アンコールを2曲も披露してくださいました。

 シューベルト:4つの即興曲 D899 より
  第2曲 変ホ長調
  第3曲 変ト長調

あまりにもさらっと、まさに即興で弾いたかのような
大きく一息で終わったかのように感じる、オシャレ感もある演奏でした。

どちらも大昔、確か中学生の頃に
めっちゃ一生懸命になって弾いたような記憶があったので
ふわっと一瞬の風のような演奏に、
同じ曲でもここまで違うとは・・・と愕然^^;

某音大の卒試演奏を堪能!

2018.03.15 11:26|聴く
1月半ば、お世話になっている声楽の先生が歌われる
平日昼間の演奏会の告知をいただき、聴きに出かけたら

それは、とある音大の、しかも伴奏科による、
修士演奏試験でした(驚)
伴奏は学生で、ソリストはプロなのだそうです。
こんな興味深い演奏会が、無料で公開されているなんて
どうして今まで知らなかったのか、何ともったいない!!

会場も音大内のホールです。
音大というものにまともに足を踏み入れたのは初めての私、
必要以上にキョロキョロ(笑)

11人の伴奏科の学生さんが、1人1時間の持ち時間で
演奏会形式でプログラムが構成されているようでした。
ソロ楽器は、ヴァイオリン・チェロ・ヴィオラ・フルート
歌も、ソプラノ・メゾソプラノ・テノール・バリトンといて

弦楽器と歌、両方の伴奏をする方もいれば
歌だけ、弦楽器だけでプログラムを作っている方もいました。
そして、プロのソリストも、登場が1回だけの方もいれば
複数の学生さんと演奏をしている方もいらっしゃいました。

今思えば、これは聴き手としてはすごく面白いところでした。
同じソリストでも、伴奏者が違うことで、魅力的だったりフツーだったりしてしまうのを
目の当たりにしました。こ、こわ!!

でも、逆に同じ伴奏者でもソリストが違うと印象が違ってきたりして
やっぱりソリストと伴奏者、対等に演奏を作っているんだなと感じました。
演奏の技術のみならず、相性ってあるんだろうな・・・というのも思いました。
ベストパートナーを見つけるのって、大変なんでしょうねぇ。
曲のタイプによっても違いそうだし。

さて、お目当ての歌の先生は、小柄な女性伴奏者の
オール・フランスもののプラグラムの中で
大曲を2曲、素晴らしい声で奏でてくださいました。
あとから思ったことには、伴奏者もいちばん素晴らしかった。
足並みを揃えようとしていなくても揃っているという印象。
バランスも出すぎず引っ込みすぎず、気後れすることもなく(そう見えた)
若手とベテランの組み合わせでこれはすごいと感動しました。

いきなり聴いたのが、そんなハイレベルだったので
その後の知らない方々の演奏も聴いて帰ろう、翌日も来ようと決意。
ちょうど今年の候補曲になっていたチェロソナタが
2曲とも含まれていて、ラッキーでした!

いろいろ聴いて面白かったのは
歌のソリストの空気を変えるオーラ。
ピアノや弦楽器は弾いた演奏で空気を変えていくことが多いと思うのですが
歌い手さんというのは、舞台に出たとたんに空気を変えますね!
歌い出す前に、なぜかこれから歌う曲がどんな雰囲気か、わかってしまう。
オペラで演じるからでしょうか、これはすごいなぁー!

弦楽器の伴奏は、我が強すぎるとわかりますね。
この人はソロ弾くと上手いんだろうなぁ、
でも伴奏だと出すぎだなぁ・・・と感じる人もいたり。
技術的にはとても上手い、でも何かがソリストとかみ合ってない、
という人もいたり。その正体は、何なんだろう・・・??
ソリストがすごすぎて、併走できずついていくだけになっている伴奏もありました。
んー、でもそれはソリスト側にも問題ありなのか?

修士の卒業試験というだけあって
どの曲も、とにかく大曲!特に伴奏がハンパなく難しそうなのです。
歌伴奏でこんなのあるの!?みたいなのが沢山!!
しかも、皆さんおそらく丸2年かけて練習してきています。
深みもハンパないです。
そして卒業がかかっています。真剣度もMAXです。
こんなひたむきな演奏会ありますかね!?
3人聴いたらお腹いっぱい、耳もいっぱい!

・・・なのに客席ガラガラ。
も、もったいなすぎるーーーー!!
私は来年も聴きに行きますよ絶対!!



からたちの花

2017.09.25 12:29|聴く
今月に入ってから、転職が決まったり、子どもが新しい習い事を始めたり
合間に月末の本番に向けた合奏レッスンがあって・・・と
なんだか忙しくしていたら、ブログの更新が滞ってしまいました。

「忙」の字は、心を亡くすと書くんだよ、と
何かの本で読んでから
自分がいっぱいいっぱいだと自覚しているときは、
周りに対して横柄になっていないか、気をつけるようにしています。
だけど!敬老の日を忘れてしまったーーーー!反省!


さて、先週の小5のムスコの国語の音読の宿題が
北原白秋の詩「からたちの花」でした。

もしや・・・と思い、
「この詩は有名な歌になっているけど、知らない?」
とムスコにきいたら、案の定、「知らな~い」

義務教育の教科書から、古きよき童謡がなくなったこと
本当に残念です
新しい歌やポップスも、もちろん楽しくて耳慣れていていいんだけど
それだけでは近い将来、
世代を越えて音楽の話が出来なくなってしまいますね。。。

慌てて、ムスコと一緒に聴きました。


そうしたら、映像のおかげで、
自分がからたちの花や実を認識していないことに気づきました

ついでにちょっと調べたら、作曲者の山田耕筰が少年期に工場労働しながら学んでいたこと、
「工場でつらい目に遭うと、からたちの垣根まで逃げ出して泣いた」と自伝に書いていて
その体験を北原白秋が詩にしたのだ、ということも知りました。

歌は知っていても、その背景は何も知らなかった私なのでした^^;

学校で勉強するのめんどくさい、と言ってるムスコに
懇々と説いてしまいました(笑)


オペラって一期一会

2017.08.18 23:46|聴く

このところ忙しくしていたせいか、1ヶ月も更新が滞ってしまいました。
いくらやることがたくさんあるからって、忙くしすぎていては、
心の余裕をなくしてしまいますね・・・一息つく時間も作らなくては!

ネタも1ヶ月分さかのぼってしまうのですが^^;
声楽の友人に誘われて、東京二期会の企画による
オペラ『ばらの騎士』のプレ・ソワレというイベントに行ってきました♪

ドイツ文化センターにて、
7月に東京文化会館で行われるオペラ『ばらの騎士』の出演者、
幸田浩子さんと佐々木典子さんによるトーク。

過去に日本で上演されたオペラ『ばらの騎士』のVTRを見ながら
音楽評論家・広瀬大介さんによる解説も交えてきくことができました。

さて、オペラに疎い私は、2種類のVTRを見てびっくり!!
同じオペラ、同じシーンでも、
演出によってこんなにもセットや衣装、演技が違うとは!?

もちろん、その時々の歌い手さんの組み合わせ、
指揮者やオーケストラ、会場によっても違うわけで・・・

なるほど、オペラは総合芸術で、
ひとつひとつの舞台が唯一無二のものとなるわけですね~
いつの日か、自由な時間がたっぷり出来たら(老後!?)
いろんな演出のオペラを見比べる、なんていう贅沢な時間の使い方
してみたいかも?



評論家の方の解説は、初心者にもわかりやすく
R.シュトラウスについて、伝記を読んだときよりよほど勉強になりました^^;

R.シュトラウスは、オペラも交響曲も書くオールラウンダーだったということ。
『ばらの騎士』は、R.シュトラウスと同じようにオールラウンダーだった
モーツァルトへのオマージュだともいわれていること。

R.シュトラウス『サロメ』、『エレクトラ』といった前衛的なオペラを書いたが
どちらかというと古典的な雰囲気の『ばらの騎士』が、実はそれらより後に書かれていること。

そのため、前衛的路線から一歩引いた作品という印象を持たれることが多いけれど
よく聴くと、モーツァルトの時代には絶対に使われなかったような新しい和音、
挑戦的な工夫が随所に見られる、とのこと。

自分の葬式では『ばらの騎士』を流すよう言っていたことから
自身にとってもお気に入りの作品だったということがうかがわれるということ。
・・・などなど、解説してくださいました。

そういうことを知って聴くと、
知らなかった時とはまた違った聴き方ができそうです♪


さて、いちばんのお目当ては演奏の部でした。
お世話になっている声楽の先生が歌う
「元帥夫人、オクタヴィアン・ゾフィーの三重唱」

性別、年齢、身分、そして心情も異なる三者が
それぞれの歌詞、違うメロディで同時進行します。名曲です。

先生は舞台に出てきたときから元帥夫人のオーラをまとっていました。
出るだけで空気感を変えるって、すごい!もちろん歌も素晴らしかったです。

ところで、ピアノで三声の曲を弾くことがありますが・・・
単に10本の指で3つのメロディーを弾き分ける、という単純なものではなく
本当の三声ってこういうことなんだな!
って、痛感しました。
なんていうか、頭でわかっちゃいたけど、今まで実感できていなかったのような。

いろいろな収穫があったイベントでした。
誘ってくれた友人に大感謝♪




ラ・フォル・ジュルネで三重協奏曲を聴く

2017.05.11 12:37|聴く
ムスメの部活動が忙しく、遠出の出来なかったGWでしたが、
丸の内で開催していたラ・フォル・ジュルネの雰囲気を味わってきました♪

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ダンナが誕生日プレゼント代わりにチケットどうぞと言ってくれたので
本番3日前でも空いていたコンサートの中から、気になったものを1つ。
演奏会に行くときは、だいたい演奏者メインで決める私ですが
今回は曲で決めました

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公演141
メンデルスゾーン:劇音楽「夏の夜の夢」から 結婚行進曲
ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲 ハ長調 op.56

出演
テディ・パパヴラミ (ヴァイオリン)
グザヴィエ・フィリップ (チェロ)
フランソワ=フレデリック・ギィ (ピアノ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
廖國敏[リオ・クォクマン] (指揮)
****************************************************************

トリプルコンツェルト、というものの存在を去年まで知らなかった私^^;
教えてもらってすぐ、YouTubeでは聴いてはみたけど、
機会があれば一度、生で聴いてみたいと思っていたのです。
音楽史的にはあまり高い評価がされていないらしく?
たぶん音楽祭でもなければ、なかなか演奏されない曲のような気がして。

ヴァイオリンもチェロもピアノも、そしてオケも楽しめるという
なんとも贅沢なひとときでした。
あまりピアノパートは重くなくて、チェロの比重が高いのかな?と感じました。
ヴァイオリンがとても伸びやかに華やかに飾っていて、良かったです。
あと、当たり前だけど、ピアノって弦楽器じゃないんだな・・・と強く感じました。
ソリスト3人といっても、3人が溶け合う関係ではなく弦vsピアノとなるというか・・・
あくまで引立て合う関係となりますね。





さて、朝イチだった演奏会のあとは、東京駅探検をしていたダンナやムスコと合流。
天気が良かったので、外でパンをランチにをほおばっていたら
隣のビルで無料コンサートの整理券を配っているじゃないですか。ラッキー♪
というわけで、そちらは3人で拝聴。

IMG_4784.jpg

成り行きで聴いたエリアコンサートだけど
これがまたそれぞれ個性的で面白かったです!
なんとムスメと同じ中学2年生・・・とは思えない、山本爽楽さんの華麗な自作曲演奏に度肝を抜かれ
ヴァイオリン+ピアノのストリート演奏っぽいメジャー曲はリラックスできて
サックス+ピアノのフランク「ヴァイオリンソナタ」は、サックスでクラシック王道路線という珍しいスタイルで
あまりの本格的迫力にストリートでこんなの聴けちゃうの?と驚き
(この曲、ピアノ伴奏は半端ない難易度だと思うんです・・・)

それぞれの個性を比較する楽しみもあったりして、
有料コンサートとはまた違った意味で満喫しました

ムスコも久しぶりの思わぬコンサートを30分間、退屈せず聞けて、
ちょっと成長を感じたりも出来ました。
こないだ風邪をうつされて大変だったけど、許してあげよう(苦笑)

エリアコンサートをいくつも巡る、なんていうのも
いつか音楽の好きなお友達とやってみたいなぁ。

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プロフィール

おくりん

Author:おくりん
札幌出身、東京在住。
小2ムスコ&小5ムスメの育児の合間をぬってピアノを弾いています。
大人になって10年ぶりに再開したピアノをどう楽しんでいくか試行錯誤中~

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